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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 「加筆再構成」雪乃その恋。其の四
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「加筆再構成」雪乃その恋。其の四

第六章
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今日は、合格発表の日で有る。
幾ら学年一の成績と言っても受験は別格である。
国語、社会、英語には自信が有ったが、
理数系に一抹の不安が有った雪乃は朝から落ち着かない。

高野から電話が有り、受験校の最寄り駅で待ち合わせしょう、という事に成った。
雪乃の家からは地下鉄と私鉄電車を乗り継いで横浜市の郊外に有る駅までは、
約一時間程の処にある、合格すれば毎日通うことに成るのだ。

駅で待つ事10分程で高野はやってきた。

「如何だ自信の程は」

「理数系が今一かな、と思ってドキドキしてます」

「まあ合格は間違い無いだろうけど、奨学金がもらえる得点まで行くかだな」
「上位10位以内に入れば奨学金は貰えるからな」

発表会場は講堂の中で行われ、合格者はそのまま業務課に行って、
入学手続きをする事に成っている、学費等は一週間以内に納める様にとの
事が案内掲示板に書かれて居た。

発表は受験番号と得点が上位から張り出されていた。
雪乃は500点満点で480点で上から5番目に位置していた。

「先生やりました」
「嬉しい!!」

雪乃のは全身で喜びを表して高野に抱きつき、そして泣き出してしまった。

「良かったな、是で夢に一歩近づいた訳だ」
「早速入学手続きしてこよう、金も用意して来て有るからな」

雪乃のと高野は一通りの入学手続きを済ませ、教科書を渡されて
学校を後にした。
駅前の喫茶店でコーヒーでも飲んで行くか、との高野の言葉に頷いて
二人は喫茶店に入った。
「どんな教科書だチョツト見せてみろ」

と言って高野は数冊の教科書のページを捲った。

「一年生の一学期は中学の復習みたいな物だな、是でどれだけ
中学の時の勉強が身に着いて居るかを確認するんだろうな」
「入試だけでは判らない、本当の実力が試される時だから
習った事だからと、毎日の勉強に手を抜くなよ」
「何事も初めが肝心、入学はしたけども途中退学する子も
一学期、二学期が一番多いと言うからな」
「少なくとも中学の時よりはレベルの高い人間が揃って居る訳だから
頑張って勉強しないと、中学では優等生でも高校で落ちこぼれ、
なんて事にも成りかねないぞ」

「はい頑張ります、先生是からも色々教えて貰いたい事が
一杯有ります、卒業してからも手紙を出して良いですか」

「あぁいいとも、雪乃の事は是からもずーと見守って行って遣るからな」

「嬉しい、何時までも何時までも見守っていてくださいね」
 
第七章
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志望校への進学も決まり、雪乃は晴れて高校生となった。
高野は一年生の担任となって、国語と数学を受け持つと言う。

高校生生活にも、そろそろ慣れて来た5月のある日雪乃から、
久し振りに高野の元に手紙が届いた。

今から20数年も前の事、ネットや携帯電話など未だ無い時代である、
雪乃は37歳に成った今までに、高野に送った書簡は300通を超えて居た
 少女から女に変わって行く雪乃の思いが読み取れるのである。

先生お元気ですか。
 学園生活にも大分慣れて来ました、女友達も出来ました。
 ボーイフレンドは出来ません、と言うか作る積りは有りません。
 部活は「陸上部」です。毎日ロードワークで汗を流しています。

入試の際にご用立てして頂いたお金の件ですが、
奨学金の一部が今月末に振り込まれて来る様です。
母と一緒に先生のご自宅に伺いたいと思いますが、
6月5日の日曜日はご在宅ですか。
ご都合をお聞かせ下さい。

学校を卒業して先生に会えなくなって未だ二ヶ月も経って居ないのに
何年も会って居ない様に思われて寂しさが募ります。
先生の笑顔が見たい、お声が聞きたいと思い続ける毎日です。

つれづれなるまゝに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、
そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。 

今の私の気持ちです。    雪乃より。

高野からの返信

雪乃様、
お元気で勉学に、部活にと頑張って居られる様子
何よりも嬉しく思います。


6月5日の件は了解しました。一日家に居りますので
何時でも良いから来て下さい。

私は今度一年生を担任する事に成りました。
初めての事では無いのですが、三年生と一年生とでは
「大人と子供」という感じで、遣ること為すこと、ガキぽくて
中学の三年間の身体の発達と変化には本当に驚かされます。

高校での三年間は「心も身体も」本当の大人に成っていく
大事な時期です。知識の吸収力も20歳前が一番良い
年頃なのです。「夢」を見失わずに頑張ってください。

徒然草の序文ですね。
雪乃も段々大人に成っていくのですね。
益々女性らしさに磨きを掛けてください。   高野より。
  1. 純愛小説
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも10年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて今年の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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