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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 時代小説・旅道連越路春。其の一
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時代小説・旅道連越路春。其の一

*表題は『旅は道連れ越路の春』と読む。
旅道連越路春01
~はしがき~
玉の盃底ある読者の巌命もだし難く、ようよう旅の用意を整えた気まぐれ男二人、
このたびは江州長浜を起点に越前を横断して、温泉加賀より能登越中越後と、
北陸街道を新潟までの道中記。
雪国ながら弥生の春の木の芽どき、色は思案の時と場合の出たとこ勝負。
その閨房の秘め事を、有るがままの筆すさび、いと赤裸々にものしたれば
夜長の床の徒然に、しっとりお楽しみあれと云う成り・・・

◇宿の女房玄庵に欲情する事
山陰道を出雲大社に参拝を済した玄庵と伊助の両人は一先ず名古屋に帰り
冬篭りをしていたが、二月も半ばを過ぎて春の兆しを感じると、
もうじっと落ち着いては居られず。二月の末方旅支度整えると、
今度は北陸方面を目指して旅立つ事に成った。

長浜まではなんの話も無く、余呉湖を経て湖北飯浦の絶景を見物した上、
野坂から峠を越えて沓掛まで来た時はもう暮六つ(午後7時前後)だったので、
大黒屋と云う旅籠に泊まったが、田舎の事で部屋も素人家のようだったし
他に泊り客も無かった。

女中の酌で例の通り湖魚を肴にして一杯傾けると、玄庵は宿に着いた時から
出て来たこの家の内儀のことが気に成り出した。

未だ三十路には少し間があるようだが、肉付きの良い色っぽい女で容色も
満更でなかった。
「女中さん、ここのお内儀さんは中々別嬪だね」
「そうですわ。肌なんか滑々と女でも惚れ惚れする程ですわ」
「亭主の顔が見えないね」
「この宿の女将さんの内職みたいなものですよって、
 主人は彦根の方へ働きに行ってるのです」
「すると、毎晩帰る訳には行かないね」
「えゝ、もう半月も帰りませんのよ」
「するとお客がない時は女将さんと二人切りかえ。それとも、
 誰かいい人でも泊まりに来るのかね」
「ご冗談ばっかり、そんな人はありませんわ」
「それは淋しいね。ところで女中さん、おめえ名前はなんと云うのだね」
「お信と申しますの」
「お信さんか、可愛い名だね。どうだお信さん、おめえこの伊助さんを
 良い男だと思わねえか」
ずばり云われると流石の伊助もちっと赤くなった。


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旅道連越路春02
「先生、こんな若い娘さんの前でそんなこと云いっこなしにしたいね」
「ふゝゝゝえゝ男前ですわ、ほんとうに」
「それ見ろ、当たってくだけろだ。なぁお信さん、おめぇ今晩この伊助さんに可愛がって
貰わねぇか。とっても親切だが、いやかえ」
「いやな伯父さん、冗談ばっかり」
女中は赤くなってもじもじしている、その腿のあたりに伊助は眼を細くしていた。
いつの間にか膳の上の銚子がからになった。

「お信さん、済まねぇが銚子をたのむよ、それから手隙だったらお内儀を呼んでくれないか」
お信は階下へ降りて行く。
「伊助、満更でもねえだろう」
「あれじゃあんまりいただけませんね」
「何を云やがる、お体裁振るのも好い加減にしろ、さっきの色目はなんだ、
 この助平野郎、いやならよしやがれ、折角俺が・・・」
「しょうがねぇなァ先生に掛かっちゃ。実は飢じい時に不味いものなしでさァ。
 ましてやあのピチピチしたところを見ると、こてえられねえ」
「それならそれで俺の方にも考えがあるのだ」
「察するところ、先生はあの・・・」
「みなまで云うに及ばねぇ」
「先生の方も先生の方だが、あっしの方も、脈がありますねぇ」
「脈を引くのは俺の商売だ。心配するな、狂いはねえよ」
そこへお信が上がって来た。

「あの、女将さんはすぐ上がりますって」
「じゃあまァ一つ注いでもらおう。それから、もっとお燗をつけて置いて呉れよ」
ニ、三杯伊助と共に盃を重ねている内に内儀お豊が上がって来たが、
念入りに化粧をして来たと見えて、先ほど見た時とは見違える程美しく成っている。
「別に用はなかったのだが話し相手に来てもらったのだよ。
 済まねぇが一口つきあっておくれよ」
「こんなお婆さんでは始まりませんが、それでは一つ注がせて頂きますわ」
と内儀は玄庵の盃へ酒を満たすと、玄庵は一息に飲んでそれを内儀にさした。

「あたし、お酒はあんまりいけませんのですよ」
そう云いながらも内儀は盃を受けるのであった。其のうちに色の白い内儀の顔は
桜色になゆった。お豊は銚子をとりに階下へ降りて行った。
旅道連越路春03
「お内儀さんはいくつになの」
「もうお婆さんですわ。二十八歳ですの」
「色気盛りだねぇ。内儀さんのような美しい女房を置いて遠方へ行ってる
 ご亭主は、さぞ気がもめるだろうね」
「気なんかもんでいるもんですか。
 女気なんと三年なくても何ともない朴念仁ですもの」
「そいつはお内儀さんも心細いね。
 その身体でそんなことでは堪られないだろう、察しるよ」
「ホッホホホでも頼みに行く訳にも行きませんしねぇ」
「頼まれなくてもお内儀さんの器量なら随分思いを焦がしている男もあるだろうよ」
「生憎そんな相手は見つかりませんのよ。えぇお方があったら
 お世話して下さいホッホホホ」
「お手柔らかに頼みますよ。側に若い者がいるのですから」
「済みません、ついうっかりしていましたホッホホホ」
「妬くなよ、おめえにやお信さんが満更でもねえ様子じゃねえか。
 階下へ下りて口説いて来るが良いよ、ねぇ内儀かまわないだろう」
「どうぞ可愛がってやっておくんなさい・・・」

すっかり酔って来た内儀はそう言って欲情に燃えた淫らな眼をしながら、
ぐったりとはち切れるような肉付きの良い腿をくづしていた。
伊助はそれをしほに階下へ下りて行った。

「お内儀さん、あんなことを云っても良いのかえ」
「さぁ、どうでしょかホッホホホ」
伊助がいなくなると、内儀の態度はぐっと馴れ馴れしくなってきた。
「お連れさんが先生って仰言ってましたけど、旦那はどんなご商売ですの」
「わしは名古屋の医者だよ」
「あら、お医者さんですの」
「どこか身体が悪かったら診てあげるよ」
「そうねぇ、時々目眩はしますけど・・・」
「それは辛抱し過ぎるからじゃないかな、どれどれ」
と玄庵は内儀の手首を掴むと、お豊は黙って息を詰めたまま玄庵ににじり寄って行った。
二月(旧暦)も末でもう桜の咲くのに間もない時候だったので、締め切った座敷の
中はムシムシとして、お豊の手はじっとり汗ばんでいた。
玄庵は内儀を座布団の上に仰向けに寝かせて、着物の胸を広げた。
むっちりとお椀を伏せたような乳房をしていた。
  1. 時代小説
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも10年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて今年の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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