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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 愛・地獄編。其の三
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愛・地獄編。其の三

(七)
金木星04
それから三年程でしょうか、二十歳の秋の終わりでございました。
高校卒業後、大学には行かずに勤めに出ておりました。そのことでも、妻と一悶着ありました。
私は勿論娘の好きなようにするがいいと申し、妻は是が非でも進学をと言い張りました。
妻の気持ちもわかりますが、いや本当のところは私としましても大学生活を味わってもらいたいと思ってはいました。
しかし、娘に反対する勇気が無かったのでございます。惚れた弱み、あっいぇ、・・・お忘れください。
幸い、私どもの取引先の穀物問屋にお世話になることができました。
その穀物問屋は先代からの取引先で、妻も良く知っている所でございます。
故にまぁ、妻も渋々承知しました次第で。

突如、何の前ぶれもなくー陽射しの強い日曜日の夕方に、私の恋人だと青年を連れてきました。
肝をつぶす、というのはこういうことを指すのでございましょう。唯々驚くばかりでございます。
妻などはもう、小躍りせんばかりに喜ぶ仕末でございます。
わ、私でございますか?・・そりゃあもう、嬉しくもあり哀しくもあり、
世のお父様方と同じでござ今すょ。えぇ、本当にそうでございますとも。

青年は二時間程雑談を交わした後、帰って行きました。
穀物を扱う商事会社に勤めるお方で、年は二十六歳の一人暮らしとのことでございました。
両親は、九州にご健在で弟一人・妹二人の六人家族ということでございました。
その後娘は、しきりに青年の印象を聞くのでございます。
妻が、いくら「いい人じゃないの」と言ってみたところで、
私が一言も話さないものですから、娘も落ち着きません。お茶をすすりながら、ポツリと私は言いました。
「いい青年だね。だけどお前、やっていけるのかい?ゆくゆくは、ご両親との同居もあるよ。」
娘は、目を輝かせて「勿論よ、お父さん!」と答えるのでございました。

その夜は、まんじりとも致しませんでした。
「勿論よ!」と、言い切った時の娘の目の輝きが、目を閉じると瞼の裏にはっきりと映るのでございます。
それからの私は、まさしく且つての妻でございました。顔にこそ出しませんが、心の内では半狂乱でございました。
娘を手放す男親の寂しさもさることながら、実は、正直に申しますと、
娘に対して「女」を意識していたのでございます。
以前にお話ししたとおり、血のつながりの無い娘でございます。
勿論、自分自身に言い聞かせてはおりました。
「血はつながらなくとも、娘だ!」と、毎夜心内で叫んでおりました。
しかし、崩れてしまいました。脆いものでございます、親娘の絆は。もっとも親娘は親娘でも・・・。


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(八)
ブログ用 0020
それからの私ときたら・・・。
娘の入っていることを承知で、風呂場を覗いてみたり電気を消してみたり、とまるで子供でございました。
娘の嬌声に歓びを感じているのでございます。
そんなことを、初めの内は間違いと思っていた妻も、度重なるに連れ疑問を抱き始めたようでございます。
私の行動に目を光らせるようになりました。
そんな時でございました、あの、忌まわしいそして恐ろしい夢を見ましたのは。

或夜のことでございます。私と妻は、一つの布団におりました。
が、急に妻が起きあがるのでございます。
(あっ申し訳ありません、夢でございます。ご承知おきください。未だ、別の部屋での就寝でございます。)

私の腕の中からすり抜け、誰か男の元に、走っていくのでございます。
一糸まとわぬ姿で、その男にすがりつきます。私は妻を追いかけると共に、その男を見ました。
とっ!何ということでしょう、あの青年だったのでございます。娘の婚約者でございます。
私自身めが、そうなることを望んでいたが為のことかもしれません。
その時、私がどんな思いで妻を連れ戻したことでしょう。とても、これだけはお話し致すわけにはまいりません。
唯その後、年甲斐もなく激しく燃え、嬌声を発しながら、力のあらん限りをつくし荒々しく、抱きしめておりました。

妻は、そのあまりの声に怯えたのか、激しく悶えながら逃げようといたします。
私は、両手で顔をしっかりと押さえつけ、唇を押し当てました。
そしてそこから、私の熱い吐息を、そして男を注ぎ込んだのでございます。
妻は前にも増して、激しく悶え抵抗します。
未だに信じられないことなのですが、抵抗されればされる程に、激情と申しますか劣情と申しますか・・・。
頭の先から足の指先まで全身を舐め回したのでございます。まるでナメクジが這いずり回るが如くにです。
仲睦まじかった折りでも、そのような行為に及んだことはございません。どちらかと言えば、淡泊でございました。
大恩あるご主人様の忘れ形見だという思いが、あったのかもしれません。
いえ、美しい女人を蹂躙してみたいという思いは、確かにございました。
ひょっとして、ここにおられるあなた方のどなたよりも、そういった獣のような行為に憧れておりました。

まだ赤線がありました頃には、足繁く通ったものでございます。
お気に入りの娼婦がおりまして、その者に対しては口にするのも憚られるような行為を繰り返したものでございます。
えっ!”どんな行為か?”ですって。うーん・・・。
お話したくはないのですが・・・。緊縛はご存じでございますか?
今風に申しますれば、SM行為のようなものでございます。いやいや、お恥ずかしいことでございます。

申し訳ございません、お話を戻しましょう。全身を舐め回しておりました折りに、
ふと気が付きますと妻の身体に、鳥肌が立っていることに気が付きました。
心なしか痙攣を起こしているようにも見えます。私は、思わず手の力を緩め、顔を上げました。
が、何ということでしょう、これは。・・・・・、あぁ、お願いでございます。
私めを、このカミソリで殺してください。もうこれ以上の苦痛には耐えられません。・・・・・そう、そうなのでございます。
妻、だったはずが、娘の顔に変わって居たのでございます。私は、犬畜生にも劣る人間、いや、鬼畜でございます。

夢の中の出来事とはいえ、・・・あなた方だってそんな気持ちを抱かれたことはある筈です。
よもや、無いとは言われますまい。まして、血の繋がりの無い娘でございます。
私の立場でしたら、あなた方だって、・・・きっと、きっと・・・。
申し訳ございません、取り乱してしまいました。お話を続けましょう。
(九)
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その翌日、勿論娘をまともに見られるわけがありません。
その翌日も、そして又その次の日も・・・、私は娘を避けました。
しかし、そんな私の気持ちも知らず、娘は何かと世話をやいてくれます。
そしてそうこうしている内に、結納も済み式の日取りも一ヶ月後と近づきました。
娘としては、嫁ぐ前の最後の親孝行のつもりの世話やきなのでございましょう。
私の布団の上げ下げやら、下着の洗濯やら、そして又、服の見立て迄もしてくれました。
妻は、そういった娘を微笑ましく見ていたようでございます。何も知らぬ妻も、哀れではあります。

私にとっては、感謝の心どころか苦痛なのでございます。耐えられない事でございました。
一時は、本気になって自殺も考えました。が、娘の「お父さん、長生きしてね!」の言葉に、鈍ってしまうのでございます。
とうとう、結婚式の前夜がやって参りました。
式の日が近づくにつれ平静さを取り戻しつつあった私は、暖かく送り出してやろうという気持ちになっていました。
が、いざ前夜になりますと、どうしてもフッ切れないのでございます。
いっそのこと、あの合宿時の忌まわしい事件を相手に告げて、破談に持ち込もうかとも考え始めました。
いえ、考えるだけでなく、受話器を手に持ちもしました。・・・、勿論そのまま受話器を下ろしはしましたが。

妻は、一人で張り切っております。一人っ子の娘でございます。最初で最後のことでございます。
一世一代の晴れ舞台にと、忙しく動き回っております。私はといえば、何をするでもなく、
唯々家の中をグルグルと歩き回っては、妻にたしなめられました。仕方なく、寝室に一人閉じこもっておりました。
その内、「トントン」とドアを叩く音がしました。「誰だネ?」と聞く間もなく、娘が入って参りました。
ピンクのカーディガンを羽織っております。二十歳の誕生祝いにと、私が選んでやったものでございます。
娘はドアに鍵を掛けると、私の横に座り「お父さん!」と、声にならない涙声で小さく呟きました。
私は、溢れ出る涙を隠そうと、そろそろ雪解けの始まった街路を見るべく窓際に立ちました。
夕陽も落ちて、薄暗くなり始めていました。

「まだまだ、寒いなぁ。」そう呟くと、カーテンを引いて外界との交わりを断ちました。
「お父さん・・・」私の傍らに来て、娘が又呟きます。
「うん、うん。」と、娘の肩に手をおいて頷きました。
娘は、何とか笑顔を見せようとするのですが、涙を止めることができずにいました。
私はそのいぢらしさに、心底愛おしく思えました。
「お父さん!」その言葉と同時に、私の胸に飛び込んでまいりました。
「抱いて、抱いて。彼を忘れさせる位、強く抱いて。」
そんな娘の言葉に、戸惑いを感じつつも、しっかりと抱きしめてやりました。
二人とも、涙、涙、でございました。静かでした。遠くの方でパタパタというスリッパの音が響きます。
そしてそれと共に、娘の鼓動が耳に響きます。
  1. 継父相姦
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも10年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて今年の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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「ポルノ」のみを指しているのではなく、
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