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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 女子ソフトボールチームとの親善試合。其の一
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女子ソフトボールチームとの親善試合。其の一

◇筋書き通りに◇
softball_f.jpg
バンクーバー五輪も終わりオリンピク熱も醒めてきた今日この頃ですが、
バブルが弾ける前の日本社会は企業のスポーツクラブも頗る活気があった。

当時某市立大学で講師をしていた私が教員室で休憩をしていると、
顔見知りの大学病院の紺野事務長がニヤニヤ笑いながらやって来た。
「ソフトボールの試合に選手が足りないんだ。助っ人に来てくれないか」

彼は私と同年で遠慮なく物が言える間柄だが、彼は頭が禿げてツルツルなので
私より十歳は老けてみえた。
当時は未だ若くて五十歳代だった私は、大学の学部対抗野球大会では
文学部職員チームの四番打者として少しは有名であった。

「いやだよ。疲れるばかりだからな」
「対戦相手はさあ、ちょっと紙を貸せ」
私は紙と鉛筆を紺野事務長に手渡した。
「相手は全員、これさ。右カーブに左カーブ真ん中通ってストライク。応援団が
 チヤッチャッチャッ。なっ判るだろう。ピチピチギャルばかりで編成したチームなんだぜ」
紙には、子供の頃に落書きしたワラジ虫に似た女性性器の略図が描かれていた。

「大学病院の先生職員合同チームと○○製薬会社宣伝部の女子ソフトボールチーム
 との親善試合に病院側の選手が足りないので助っ人選手として出て貰えないだろうか」
「内野手ぐらいだったらOKだよ。でも試合が終わった後は、宴会かい」
「うん。宿泊付き宴会だから一泊旅行のつもりでソフトの試合に出てくれよ。
 それにお前が泣いて喜ぶおまけつきさ」
紺野事務長は思わせぶりにニヤリと笑って静かに話し出した。

「プロパーの内緒の話によると、
 二流製薬会社としては体躯部とか運動部なんて奇麗事は言っておれず、
 あからさまに宣伝部としてのソフトボールチームである所に意味があるんだそうだ」
「つまり、薬の販売促進の一環としての親善試合が目的なんだろう。
 そしたら、大学病院とは無関係の俺なんか宴会に出たらまずいんじゃないか」

学校の体育会と違い、利潤追求が究極の目的の民間会社体育部は煎じ詰めれば
企業の宣伝の為にのみ存在するのだ。日紡貝塚のバレー部だって、ニコニコ堂の
陸上競技部だって、会社の経営状態が悪くなると真っ先に廃部されてしまった。


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softball_g.jpg
それよりも、はっきりと宣伝部を名乗っている○○製薬会社の方が正直でいい。
「なあに、女の子達には産婦人科の先生とでも言って、遊んだらいいさ。
 でも男子のプロパーには助っ人だと本当の事を言っておかないと、
 あとで産婦人科に居るはずの無い柿沼先生を尋ねて新薬の売り込みに来るからな」
紺野事務長は中々に細かい。

「じゃあ、ソフトボールの女の子達は俺達に直接に新薬の売り込みはしないのだな」
「ご明察。彼女達はムード作りの道具だ。他の製薬会社の女子チーム以外は、
 薬局、病院、市会議員、官公庁などとにど、ほとんどの男性チーム相手に
 年間数十試合をこなしているのだけれど・・・」
そこで紺野事務長は、またじらすように言葉を切った。

「だけれど、なんだい?」
「宴会のあと旅館に一泊だが、あとは自由行動で、意気投合すればソフトの女子選手が
 ナイターでバットを握らせてくれる事もあるそうだよ」
「そりゃあすごい。夜の打撃王の俺としては是非ホームランをかっ飛ばしたいなあ」
「柿沼くん、ホームランは昼の試合で打ってくれよ。女の子にも男を選ぶ権利もあることだし、
 うまく嵌めさせてくれずに三振の可能性も高いからな」
紺野事務長はそう言って試合の日時と場所を告げて立ち去った。

いよいよ試合当日なった。
私達大学病院側の選手は、製薬会社の差し回しのマイクロバスに乗り込んだ。
全員野球のユニホームに着替えていたが、其の後に宴会があるので自家用車は禁止であり、
着替えの下着や服や靴もスポーツバックの中に用意していた。

ソフトボールの試合会場である小学校のグラウンドに到着すると招待者側の
製薬会のマイクロバスがグラウンドの端に二台停まり、薄いピンク色のショートパンツの
女性らしいユニホーム姿の選手達が、監督のシートノックを受けていた。

グラウンドの一塁側と三塁側には○○製薬会社の社名入りのテントが夫々張られ、
男子プロパーが長いテーブルに折り畳み椅子を並べて忙しそうに立ち働いていた。

秋晴れの良い天気だったが、風が強かった。表彰式で優秀選手に渡すらしいカップに
結わい付けられた紅白のリボンがパタパタと風にはためいていた。
softball_h.jpg
紺野事務長の情報によれば、高校時代にソフトボールをしていた選手は三人ほど、
あとはスポーツ好きの素人を鍛えただけだとの事であった。ただどの選手も顔は綺麗で
可愛い子が多かった。そこが体躯部ではなく宣伝部の所以かなと思った。

乾いたグラウンドに石灰で引かれた白線が強い風に吹かれて、ラインをぼやけさせている。
私は大学病院チームのユニホームを着て、日焼けした大きな太腿を思い切りよく
露出した女子選手の黄色い声や溌剌とした動きに目を細めていた。

テントの下がダックアウトの代用になっていた。
そしてテントを端には大きなクーラーボックスが置かれ、中に缶入り清涼飲料水や
ビールなどが冷やされていて自由に飲めるようになっていた。
むろんこれも全て製薬会社の準備したものである。

私達、大学病院チームの選手が到着すると、ピンク軍団は引き上げて我々と練習を交代した。
私は一塁のポジションを与えられた。練習時間はほんの僅かだった。やがて試合が始まった。

製薬会社チームの先発投手は打ち易い球で、たちまち三回までに大学病院チームは
八対五とリードした。私も三番バッターとして三打数三安打した。
ところが、四回から香西聖子というポニーテールの背の高い女の子が、腕を水車の様に
回して投げるウインドミル投法で登板してからは、もうバッタバッタと三振の山である。

高校時代にもう少しで県代表にも成りかけたと云うスピードボールは、
野球よりも距離が近い事もあって、男子の野球経験者も顔色なしである。
しかも変化球も投げて来るのである。顔を見ると一見童顔だが三十歳近いようで
試合慣れしている堂々たるプレート捌きであった。

私が香西聖子と対決した最初の打席ではあっという間に空振りでツーストライクを奪われた。
やっとバットに当てて三振こそ免れたものの、あえなくセカンドゴロ。
すっかり我が方の打線が沈黙している間に、七回表には八対十と逆転されてしまった。
グラエンドの周りには非番の看護婦やら職員、大学生、それに小学生などが見物していたが、
この分では大学病院チームは負けるなと思っていた。

「紺野事務長、あの香西聖子にはまるで歯が立たないよ」
「柿沼君、君はこの試合が接待試合であることを忘れているな。
 この試合にはある程度演出があるんだよ。香西はそろそろ四球を出して乱れてくるよ」
紺野事務長はそう言って私にウインクした。するとその予言通りに、四回から六回までに
三振八個を奪う好投を見せていた香西聖子がコントロールを乱してランナーを出した。
  1. 役得
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも10年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて今年の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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