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詩(うた)と小説で描く「愛の世界」 従兄妹同士。其の三
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従兄妹同士。其の三

◇駆け落ち婚◇
35.jpg
純子は成長するにつれ美しくなっていった。高校を卒業する頃には、
“村一番の別嬪さん”とまで言われるようになった。
私はそんな純子をただ遠くから見て居る事しか出来なかった。
他の女性と付き合いもしたが、どんなにその女性から惚れられても、
私の頭の片隅には常に純子がいた。
私の純子への想いは、日ごとに膨らむ一方だった。

私が二十二歳の時、純子が見合いをしたと聞かされた。
私は色めきだった。何もしなければ後悔だけが残る。
私は、純子を奪い返そうと思った。

だが、純子と見合いをしたのは地主の長男だという。相手が悪すぎる。
私の家も純子の家も、この地主から土地を借りているのだ。
仮に、私が純子を取り戻せたとしても、後々ただでは済まないだろう。
土地を取り上げられれば、食べていけなくなる。
いや、それどころか、有力者であるこの地主を敵に回せば、
村に住む事すら出来なくなるかもしれない。

私が逡巡しているうちに純子の婚約が決まった。
式の日取りも決まっており、睦月の大安日に行うと言う。
その日は、純子の二十一歳の誕生日でもある。
まったく、気障りなことをする、と私はただ指を咥えてるしかなかった。

やがて、冬がやってきた。純子の結婚式を翌日に控えた朝、
私の部屋の窓の桟に手紙がはさまれていた。
『あの河原で待ってます』
手紙には、ただそれだけ書かれてあった。
それを見て、私は河原へと走った。

「なあ、勇実ちゃん、覚えとる?あの日のこと・・・」
「ああ、忘れた日は一度もあらへん」
二人の間を静寂が流れた。川のせせらぎがだけがきこえる。
佇む純子の表情はどこか寂しげだ。目には涙を溜めている。

風が駆け抜けた。葉音がなる。純子の髪がなびき、横顔が隠される。
そして風がやみ、再びあらわれた純子の頬に涙が伝わった。


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景色057
「お願い・・・。あんな男と結婚するのイヤ、うちを連れて逃げて」
その言葉を聞くなり、そのまま私達は列車に飛び乗った。
列車は琵琶湖を北上していた。空はどんよりとしている。
北へ向かう程、田畑や道に積もる雪が多くなってくる。

列車を乗り継ぎ、私達は富山のある町で降りた。
駅舎を出ると、再び雪が降り始めた。陽はとっくに暮れている。
そして私達は古びた宿に入った。

♪氷見は故郷

作詞  万屋 太郎
作曲  阿波 昭夫
編曲  Andy A.
歌唱  たかば きよし

歌が聴けます。

北陸本線     乗り換え駅は
人影まばらで   雪が舞う
都会追われて   落ち行く先は
私と貴方の    故郷ね  
二人向き合い   飲む酒は
心潤す      氷見の味

総てを無くした  二人だけれど
帰れる処が    有りました
薄い灯りの    小さな部屋も
出直す為には   相応しい
何時もあなたの  腕の中
心落ち着く    氷見の町

貴方の技なら   才能ならば
必ず芽が出る    花が咲く
夢の続きを    二人で見よう
夜空に煌く    集魚灯
生まれ育った    故郷の
心励ます     氷見の海
  1. 夫婦の今と昔
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ご挨拶

万屋 太郎

Author:万屋 太郎
2006年9月に初稿をUPしてから
早くも10年が経過いたしました。

生まれ育った横浜を離れて今年の1月に、
静岡県伊東市に移住いたしました。
山あり、湖あり、海あり、の自然環境はバッグンです。
伊東には多くの文人が別荘を持ち、多くの作品を
手がけて居られるようです、私もあやかって、
この自然環境の中での創作活動が出来ればと思っております。

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